「ビスコッティ」とは、イタリアの伝統的な硬めのクッキーです。
イタリア語で「ビス」は“2度”、“コット”は“焼く”を意味し、「ビスコッティ」は“2度焼きしたクッキー”という由来を持っています。
ザクザクとした食感が特徴で、硬さがあるため、イタリアではコーヒーや甘口ワインのビンサントに浸して食べるのが一般的です。 マーロウのビスコッティは本場イタリアのレシピを参考にしつつ、何度も試行錯誤を重ねて生み出したオリジナルレシピ。
ここでは、その美味しさの秘密や開発秘話をご紹介いたします。

~美味しさの秘密~

小麦粉の配合

本場イタリアのプラート(ビスコッティ発祥の地といわれる)では中力粉・強力粉が使われていますが、私たちはよりザクザクとした食感にするために薄力粉を使用しました。鮮度の良いアーモンドプードルやフランス産小麦粉を中心に3種類を組み合わせ完成しました。
さらに、副社長が持ち帰ってきたクセの強い小麦ふすま(小麦ブラン)も加え、苦労しながら試行錯誤を重ねた結果、ようやくベストな組み合わせに辿り着きました。
小麦粉の配合だけでなく、生地のこね方にもグルテンが出過ぎないよう、足りない様丁度良いこね具合にその日の気温や湿度を見ながら調整しています。
アーモンドたっぷり

マーロウでは、パウンドケーキや葉山ボーロの製造に小麦粉ではなくアーモンドプードルを使用しています。そのため、たくさんの良質なアーモンドを仕入れることができています。
お取引先様のご協力により、注文後に挽いたアーモンド粉を仕入れているため、時間の経過で油分が染み出してベチャつくことがなく、ふんわりと仕上がるのも特徴です。
さらに、アーモンドとクルミを贅沢に使うことで、食感の良さとナッツの香ばしさがより一層引き立ちます。
隠し味にオレンジの皮

レシピを考案した工房長によると、本場プラートで食べたビスコッティは、食後に卵のにおいが口に残るのが気になったそうです。
また、イタリアで人気のブランドのビスコッティには爽やかな後味を感じられたことから、後味をすっきりさせるためにオレンジの皮を加えることにしました。
このオレンジの皮も、プリンの材料を仕入れている農協様のご協力で冷凍の状態で仕入れています。工房では、手作業で包丁を使って細かくカットし、ミキサーでちょうど良いサイズに整えています。

ビスコッティの歴史

イタリア伝統菓子

イタリアの伝統的な焼き菓子で、硬くなったパンを再利用する工夫から生まれ、16世紀にはすでに存在していたと言われています。
発祥はイタリア中部のトスカーナ地方とされ、甘口ワイン「ビンサント」に浸して食べる習慣が根付いており、食後のデザートとして親しまれています。
かじったときに「カリッ」と音がすることから、「小さな歌」という意味の「カントゥッチ」とも呼ばれています。
ビスコッティの発展

19世紀にアントニオ・マッテイがアーモンド入りのレシピを完成させて人気を博し、1867年のパリ万博での成功をきっかけに国際的な名声を得ました。
作家ヘルマン・ヘッセや、元アメリカ大統領ビル・クリントンといった著名人にも愛されたとされています。
現在ではアーモンドだけでなく、さまざまなフレーバーのビスコッティが生まれ、ビンサントだけでなくコーヒーやアイスクリームなど、幅広い組み合わせで世界中の人々に楽しまれています。
※写真はマーロウのビスコッティ

マーロウのビスコッティ誕生秘話

ビスコッティを作ろう!

マーロウでビスコッティを作ることになったきっかけは、副社長がもともとビスコッティ好きで、イタリアの有名ブランド品を仕入れ、当時の葉山店で販売したことに始まります。
その後、ケーキ工房長が入社して約2ヶ月が経った頃、葉山店独自の商品が欲しいという声が上がり、ビスコッティを自社で作ることになりました。
工房長ゆかりの地

実はケーキ工房長は、ビスコッティの本場であるイタリア・プラートに暮らしていた時期があり、当時は親戚同士でよく集まって食事をし、最後には必ずビスコッティとビンサントが振る舞われていたそうです。
しかし、現地のビスコッティは安い反面、中力粉や強力粉で作られているため厚くて硬く、正直あまり好みではなかったとのこと。 一方、葉山店で仕入れていたビスコッティは美味しいものの薄くて値段も高い…。
「それなら自分で最高のビスコッティを作ろう!」と、開発に乗り出しました。
試行錯誤

硬くて食べにくくならず、しっかりとザクザク感が出るように、砂糖・アーモンドプードル・小麦粉の配合にこだわり、試作を開始しました。社内の試食では見た目はすぐにOKが出たものの、味はとことん追求し、何度も試作を重ねました。
特に小麦粉の配合には強いこだわりがあり、本場とは異なり薄力粉を使用。さらに、副社長が「ぜひ加えてほしい」と持ってきたクセの強い小麦ふすまをどう活かすかに苦戦しながらも、2種類の小麦粉による最適なバランスを探り、ついに理想の配合にたどり着きました。
当時は一度焼いてからカットする際に超音波カッターがなく、包丁で切っていました。そのため、切る人によって細さが変わってしまうこともあったそうです。
人気商品!

ビスコッティを販売開始してからすでに10年以上(2025年現在)。
いまではプリン・ケーキに次ぐ人気商品へと成長しました。
販売当初は個包装ではなく、まとめて袋に入れ、マーロウらしい黄色い箱(イタリアの有名ブランドの青いパッケージへの“対抗色”!)に入れて販売していました。しかし実は、会長にはその箱の三角窓があまり好評ではなかった…という裏話もあります。
おかげさまで「美味しい」というたくさんのお声をいただいております。
マーロウが自信をもっておすすめする、自慢のビスコッティ。ぜひご賞味ください。
バリエーション誕生

バリエーションを増やす予定はありませんでしたが、市場にあるチョコレートビスコッティはこだわりが感じられないものも多く、ココアパウダーで色を付けただけのものもありました。
そこで、「しっかりチョコを感じられるビスコッティを作りたい」という思いから、入れるチョコの粒の大きさにまでこだわり、包丁で刻んで混ぜ込んだチョコレートビスコッティを開発しました。
また、葉山店の周年記念用に特別なビスコッティを作ることになった際には、アールグレイビスコッティとチャイビスコッティの2種類を試作。チャイは好みが分かれるため不採用となりましたが、実は工房長としてはチャイ味を推していたそうです。“幻のチャイビスコッティ”、気になってしまいますね。

オンラインショップに頂いた、お客様のお声の一部をご紹介


硬いけど美味しい
お年賀で12本入りを頂いてとても硬いと言われ、珈琲に浸すと柔らかくなるよと聞いて初めはそのまま食べたらとても硬いのに香ばしい香りと、歯応えが良くてとても美味しく次に珈琲に浸したらまた食感が変わりこれも美味しいなぁと次々に食べてしまい後を引く美味しさでした♪
2日で食べてしまい早速注文してしまいました♪
久々に美味しいものに出会えて幸せを感じました♥

カリッ!カリッ!は幸せの味!
「カリッ!」という軽快な音とともに、口の中に広がる美味しさ!クセになります!大きなまま入っているアーモンドも食べ応え最高です!

とにかく美味しい
ビスコッティの歯ごたえと甘さは、唯一無二!いつもコーヒーは、砂糖とミルクをたっぷり入れる私ですが、ビスコッティを食べる時はブラックで飲みます!本当に、ブラックコーヒーに良く合います!ビスコッティとブラックコーヒーを味わう時間は、至福の一時です。

とても美味しい!
職場にお土産として購入しました。少し堅めのカリッとした歯応えで
周りのみんながとても喜んでくれて、家族に少し欲しいとまで言われて
あっという間に無くなりました!



商品紹介

※期間限定商品もございます


箱ビスコッティ(36本入)

1 箱ビスコッティ(12本入)
2 箱ビスコッティ(24本入)
4 葉山ビスコッティ(袋入り)
5 缶入りビスコッティ
6 焼菓子ギフトボックス
7 アールグレイビスコッティ
7 チョコレートビスコッティ
7 こわれビスコッティ
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